トーキョーマイフレンズ 2024(東京米友達)

岡山県美作市上山の棚田で育てたお米(フクヒカリ)をひたすら食べる集まりがアグベンチャーラボでありました。

棚田の抱える課題、農村の問題、そんな難しいことは一切抜きにしてたらふくおいしく笑顔でごはん食べる楽しい会でしたー。

色んなおかずの中には、梅ちゃんが2/13に仕留めたという鹿肉ロースのロースト!

これが絶品~。

70度の低温調理でじっくり1時間火を通すことで硬くならないのだとか。めちゃくちゃおいいしかったー。

(いまジビエブームであちこちで鹿肉料理があるけれど、カレーに入れて煮込むというような調理方法が多い。

でもこのローストはほどよい野性味としっかりお肉の噛み応えはあるものの、臭みはまったくなくおいしかった。

くくり罠にかかったオスの鹿で放血処理をすばやくするなどの処理の仕方が後々の味にかかわってきます。

またこの集落には、なんと簡易鹿肉処理場があるそう!)

NPO法人英田上山棚田団によるトーキョーマイフレンズ(東京米友達)、冬の農閑期に、岡山、東京、大阪、九州?で開催。

活動メンバーはほぼ全員 地域おこし協力隊 などでこの集落に引き寄せられた移住者!

いま地域では140人の住人のうちなんと40人が移住者なのだそう。

すごくないですか~!?


英田上山(あいだうえやま)棚田団=もともと2007年頃に、大阪の人達のグループが荒廃して竹林となっていた棚田を復活・再生し、移住したのが始まり。

 

 

 

 

 

いまのメンバーの水柿大地さんは移住14年。

法政大学時代に地域おこし協力隊で現地に住み始め、今では神社の総代も務めるほど地域になじみ、

全国へ地域おこし協力隊について講演に呼ばれる若手移住業界⁉のリーダー。

棚田で米を生産し売るのが目的ではなく、

そのむらに住み、自然、里山の中で暮らすことに意味があるみたい。

また地元の高齢者のために #みんなの孫プロジェクト としてお困りごとのお手伝いをしたり、地域に喜ばれる存在に。

梅谷さんは、ジビエの加工や鹿の皮製品を作ったり、宿を営んだり、みんなそれぞれ自分らしい半農半Xを実践している。

そういう評判を聞きつけて、いろんな得意分野を持った人たちが一人また一人と集まって、どんどんむらににぎわいが生まれている。

棚田再生の観点からも、集落再生の点からも、注目されている地域です。

わたしがすごいと思ったのは、いま米作りをしている棚田は(1haか2haか)100枚ですが、再生した棚田はその2倍ぐらいの面積があるけれど、あえて耕作せず草刈りはして維持管理しているそうです。


というのも、メンバー全員なんらかの仕事を持っている半農半Xなので面積を広げすぎると作業が追いつかない、また販売先探しに追われて疲弊してしまうということらしい。

自分達の食べる分、欲しい人(「株主制度」というCSA的なサブスクメンバーシップ制度がある)に売る分を逆算し、必要な分だけ生産すると言う。

分相応、無理をしないというのか…

つまり持続可能なラインをということだろうか。

棚田を守るのは、米を売るためではなく、ふるさとを未来へ残すため。

こういうのを「上位概念」っていうんだって。

少なくとも棚田の価値は、米の売り上げ額よりも、集落の維持や景観、生活・住環境、生物多様な環境とか…

そういうことを実際に体現して、しかも笑顔で楽しそうに営んでいる棚田団ってすごいなーと、改めて感心、感動した。

専業農家は、お米の売り上げにしか収入源を見出しにくい→けれど副業農業なら、×〇〇という発想が持てる→よって無理をしないで済む。

新規就農者、専業農家を無理に増やすより、

副業農家、兼業農家を増やすほうが実は農村では生きやすく、移住が望める。

という意味で地域おこし協力隊の事業(総務省)は成功している。

農村集落に関わり、暮らすこと自体のたのしさ。

棚田団のメンバーはSNSでも草刈りの様子をよくアップしているけれど悲壮感はかけらもなく、毎回みんなの写真の笑顔からは楽しいイベントのように見える。

帰りに友達Oさんが「棚田の苦労とか大変さとか、そういう話全然なくて、ただおいしく、楽しく食べる場を共有する、そういうのがいいですねー」と感想を話してくれた。

そうか。

棚田団は活動の積み重ねから、笑顔とたのしさを前面に出すほうが、結果「伝わる」(共感が得られて仲間が増える)という境地に達したのかな~と思うと、

う~~ん、さすがだなーっとまた唸りながら帰りました。

上山のキャッチコピーは

#ライステラスライフ照らす!

人生や暮らしを輝かせる棚田。

ごちそうさまでしたーー。

里山での暮らしや上山に関心のある人たちが

ご飯のお供となる自慢のおかずを持ち寄って、新米の美味しさや収穫の喜びを分かち合いました。

#トーキョーマイフレンズ(東京米友達)

 

 

今回は

#おコメ食べて笑おうプロジェクト 後援

おコメ食べて笑うプロジェクト(

https://ricesmile.jp/

#support)

#棚田米をたらふく食べ​ました

#里山での暮らし

#英田上山棚田団

ーイベント概要一

【日時】2月24日(土)11:30~14:30

【場所】大手町・アグベンチャーラボ/ AgVenture Lab

会場:(次世代に残る農業を育て、地域のくらしに寄り添い場所や人をつなぐアグベンチャーラボ)