「おいしい給食は子どもたちにも地球環境にも嬉しい」をテーマにした映画鑑賞と講演会が、

スローフードコミュニティ世田谷BIOさんの主催でありました。



アリスウォータースさんが来日し学校給食や各地の農家と出会うドキュメンタリー、



学校給食の予算は地元生産者に直接渡ることがフェア、ただし生協はありがたい、
旬のものが大事という話、
志を掲げて有機農業に取り組む若い夫婦がでも続けるには経営は厳しいと話すと、
アリスは「あなたがたのやっていることは正しい、作るものは本物、だからやり続けると誰かが見ている」と話すと、感極まって夫の方が泣き出してしまう場面は考えさせられつつ心動かされた。
またシェ・パニーズの場面でカリフォルニアの生産者は、農薬をまくといちばん影響受けるのは我々農家なんだと語ったのも印象的でした。













ドキュメンタリー映画上映のあと、
恵泉女学園大学教授で、有機農業実践者でもある澤登早苗先生による
#アグロエコロジー
#持続可能なフードシステム
#有機農業の持つ意味
#給食と菜園教育の連携









久留米市小学校の栄養教諭松本先生の学校給食で、
福祉、教育、産業を解決できる実践のお話がありました。
学校給食や有機がテーマの人気を表し、会場は満席でキャンセル待ちが出るほど。
オーガニック給食に保護者の方々からの要望が増えている傾向は大いに歓迎することですが、
個人的な感想は、澤登先生の話された、
#食材としての有機農産物提供だけでなく、
#有機菜園教育との組み合わせが重要だ
という話にいちばん共感し、頷いて聞き入りました。



有機には、産消提携(提携、テイケイ)という考え方があり、(コミュニティがサポートするアグリカルチャーCSA)(さらにアリスウォータースはSSA学校がサポートするアグリカルチャーも提唱)
作る人と食べる人の受け渡しの関係が「有機的」であることが実は大きな意味を持つ。(アグロエコロジー)
しかし国内では農場内での生産管理、つまり化学肥料や農薬を使わないこと、だけで語られがちですが、
項目を設け排除していく認証制度と、地産地消の学校給食という地域コミュニティの自給圏とは別に考えなければなりません。そのためには多様な主体が当事者として関与することが必要になってきます。
久留米小学校の松本先生は、
「有機か慣行かは関係なく、まずは地元の生産者と仲良くなる」というお話はとても力強く説得力がありました。
まさに「#有機の社会化」もしくは #社会の有機化
が求められていると感じました。







勉強になる機会を頂きありがとうございました。