みなさんこんにちは
世の中、連休ですね。
どこかへ遊びに行かれますか?
わたしは先週一足早く、北海道・札幌で仕事があったついでに岩見沢のワイナリーや
北海道のドライブを楽しみました。
(たまにレンタカー借りて自分で運転すると楽しいなと思った)
明日からは、福島・喜多方へ高齢の「堰さらい」に行ってきます。
昨日は、お茶の稽古でした。
薫風自南来。
読み下し文としては、薫風、南より来たる。「自」は読まないそうです。
初夏の季節のまさにさわやかな風のことですね。
お花は、一初。
いちはつ。
(日本風の)アヤメ類の中で一番早く咲き出すのでこの名前になったらしい。
水の中ではなく、乾いた土に咲く。
お茶の先生に、
連休はどこかに出かけるの?と聞かれて、喜多方へ堰さらいに、と言ってもわからないだろうから、
田んぼの用水清掃に行きます、というと、
田植え?と言われて、
田植えの前の、用水路を清掃するボランティアですけど、ま、遊びのボランティアですと伝えた。
こういう活動を、農業知らない人に伝えるのは難しい。
田植えならまだ体験レジャー要素あるけれど、
冬の間用水路にたまった落ち葉や泥をかき出す作業だと説明しても、
はあ?わざわざ何しに?と思われそうだからだ。
なので、山菜で宴会したり、初夏の森の中とか楽しいんですよと
遊び要素を多めに伝えた。
これ、去年の様子~~
写真見ると楽しそうなのわかるでしょ^^
掃除をするって、気持ちのいいことなのだ!
去年の記事はこちら↑↑
そういえば、オオバギボウシ=「うるい」を去年も見つけたので、
今年は袋を持って摘み取ってかえろうっと!!
さて、こんな原稿を先日書きました。
「農政と共済」というところの月イチコラム。
オーガニック給食が示す「有機農業の社会化」
学校給食に有機を使う自治体が増えています。
農林水産省によると、学校給食で有機食品を使用している市町村は、2022年度193と、2020年度の123と比べると1.5倍に増え、全体の11%に上ります。
一方、有機農業に取り組む面積は2.7万haと全体の0.6%で、みどり戦略の目標100万ha(全耕地の25%)からすると、「有機農業は広がっていない」ということになります。
この面積における“停滞感”と、有機給食における“盛り上がり”のギャップは、どう理解すればよいのでしょうか。
ここで取り上げたいのが、秋田県立大学特別研究員で日本有機農業学会の前会長でもある谷口吉光氏の編著による「有機農業はこうして広がった~人から地域へ、地域から自治体へ」(コモンズ)です。
谷口氏は、「農家数や農地面積だけで把握する」ことに疑問を呈し、
「農水省のデータをもとに、『有機農業は広がっていない』と断定するのは早計だ」と指摘します。社会学者の視点で、「人間関係や人と人の間のやり取りによって起こる出来事(社会現象)を研究する」ことから、有機にまつわる動きを「一つの社会現象として」とらえた場合「有機農業は大きく広がりつつある」と、提唱します。
その論点整理として、谷口氏は、「有機農業の広がりを「産業化」と「社会化」」という二つの方向からとらえる見方を提案します。
「有機農業の産業化」とは、「有機農産物の価値が認められて、商品としての有機農産物の生産量が増えていくこと」であり、それに対して、「有機農業の社会化」は、産業化の論理では説明できない多様な広がりで、
「農山村の存続を支えたり、都市住民を含む多彩な人びとのつながりを取り戻す」、「社会的な問題の解決」を目指す動きであると定義づけています。つまり、有機の意義は単なる「産地づくり」ではなく、「地域づくり」の視点なしには語れないということです。
現在、みどり戦略で進める「オーガニックビレッジ」には、93市町村が宣言を出しています。
農水省ではこれを、面的な有機拡大をめざすモデル地区としていますが、
最も重要なのは、「生産から消費まで一貫し、農業者のみならず事業者や地域内外の住民を巻き込んだ地域ぐるみの取組」という、多様な人々が参画する仕組みです。
有機給食の広がりは、子どもの未来、学校、教育という形で「市民が有機農業を求めている」現れではないでしょうか。
本来、有機とは土壌を豊かにするだけでなく、地域と社会をよく変える力を持っているのです。
興味ある方すごくいい本だから読んでみてね
ではよい連休を~~~
ベジアナあゆみ